問10
A所有のマンションの一室を、管理業者であるBがAから賃借し、Cに転貸している場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 AB間の月額賃料が20万円、BC間の月額賃料が18万円の場合、CはAに対して20万円の支払義務を負う。
2 AB間の賃貸借契約が終了し、それがCに対抗できる場合には、CはAに対して賃貸物件の返還義務を負う。
3 AがAB間の賃貸借契約の更新を拒絶する場合には、更新拒絶の正当事由の判断に当たっては、契約当事者ではないCの事情は考慮されない。
4 AB間の賃貸借契約とBC間の転貸借契約は別個の契約であるため、Bの債務不履行によりAがAB間の賃貸借契約を解除し、Cに対して賃貸物件の返還を請求しても、BC間の転貸借契約は終了しない。
解答・解説
解答 2
解説
1 ×(誤り)
CはBに対して18万円の支払い義務を負います。
2 ○(正しい)
AB間の賃貸借契約が終了し、それがCに対抗できる場合には、CはAに対して賃貸物件の返還義務を負います。
3 ×(誤り)
転貸借がある場合、原賃貸借契約における正当事由の判断に当たっては、転借人であるCの事情は考慮される。
4 ×(誤り)
Bの債務不履行でAがCに対して賃貸物件の返還を求めたら、その時にBC間の転貸借契約も終了します。

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