問16
AがBに対してマンションの一室を賃貸している場合に関する次 の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1 AはBに対して賃料の値上げを求めており、Bがこれに応じない場合に、Bが賃貸借契約で定められた賃料を支払ったところ、Aが受領を拒絶した場合、Bの賃料支払義務は消滅する。
2 AはBに対して賃料の値上げを求めており、Bがこれに応じない場合に、BはAの親戚から、Aは値上げ後の賃料でなければ以後受領しないかもしれないと考えているようであることを聞いた。この場合、Bは賃料の支払をせずとも、債務不履行責任を免れることができる。
3 AB間で賃料に関する紛争が生じており、Bが賃料を供託した場合において、Aは、Bの承諾を得たときに限り、供託された賃料相当額を受領することができる。
4 Aが死亡し、CがAの相続人と称してBに対して賃料を請求した場合、B は、Cが相続人であるかどうか明らかでないことを理由に賃料を供託することができる。
解答・解説
解答 4
解説
1 ×(不適切)
Aが受領を拒絶したからといって、Bの賃料支払義務までは消滅しません。債務不履行責任を免れるだけです。
2 ×(不適切)
Aの親戚から、「値上げ後の賃料でなければ以後受領しないかもしれない」と聞いただけであり、受領しない意思が明確ではありません。この場合、Bは賃料の支払い、又はその提供をしなければ債務不履行となってしまいます。
3 ×(不適切)
Bが賃料を供託した場合、Aはいつでも供託金を受領することができます。Bの承諾は必要ありません。
4 ○(適切)
本肢のとおり

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