問6
賃貸住宅管理業者登録制度において、賃貸住宅管理業者が行ってはならない行為に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 賃貸住宅管理業者は、管理受託契約において定めがあれば管理事務の再委託を行うことができるが、基幹事務については一括して再委託することはできない。
2 賃貸住宅管理業者は、その業務に関して広告を行う場合は、管理事務の内容について実際のものより著しく有利であると人を誤認させる表示又は説明 をしてはならないが、業務に関して勧誘を行う場合は、そのような禁止はされていない。
3 賃貸住宅管理業者は、その業務に関して知り得た秘密を漏らしてはならないが、賃貸住宅管理業者でなくなった後は、そのような制約はない。
4 賃貸住宅を転貸する賃貸住宅管理業者(サブリース業者)は、転借人(入居者)との賃貸借契約において、敷引特約をすることは禁止されている。
解答・解説
解答 1
解説
1 ○(正しい)
管理事務は再委託できるが、基幹事務の一括再委託は禁止されています。
基幹事務を一切行わないのは登録制度の趣旨にそぐわないからです。
2 ×(誤り)
実際のものより著しく有利であると人を誤認させるような表示もしくは説明をしてはいけません。(誇大広告禁止のルール)
3 ×(誤り)
賃貸住宅管理業者でなくなった後も守秘義務を負います。
4 ×(誤り)
敷金の返還に際し、借主の債務の有無にかかわらず一定の金額を差し引くことをあらかじめ特約で定めることは可能です。(敷金の一部不返還特約)
このような扱いを「敷引き」と呼んでいます。

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