「なにか資格を取りたいけど、どんな資格がいいですか?」
こんな漠然としたご質問をいただいたので、オススメ資格をご紹介します。
今回ご紹介する資格は『ファイナンシャルプランナー』という資格です。
「名前は聞いたことあるけど、どんな資格なの?」よく聞かれる質問です。
まずはファイナンシャルプランナー(FP)の説明から。
ファイナンシャルプランナー(FP)とは
お金にまつわる幅広い知識が必要とされ、顧客に対するアドバイスはもちろん、自分のライフプランニングにも役立ちます。
「一般社団法人金融財政事情研究会」通称「きんざい」と「特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会」通称「日本FP協会」の2団体が主催する資格です。きんざいは国家資格のFP技能士、日本FP協会は国際ライセンスのCFP、AFPを取得します。
きんざい FP1級、2級、3級
日本FP協会 CFP、AFP、3級
FP1級=CFP FP2級=AFP
という位置づけになっています。
試験概要
「きんざい」と「日本FP協会」では出題範囲は同じですが、別々の問題が出題されます。
午前中の学科試験は共通の問題ですが、午後の実技試験は団体によって違う問題がでます。
【きんざい】
[学科] ○×方式 3答択一式 60問 120分
→合格基準 60点満点中36点以上
[実技] 事例形式5題
→合格基準 50点満点中30点以上
【日本FP協会】
[学科] ○×方式 3答択一式 60問 120分
→合格基準 60点満点中36点以上
[実技] マークシート形式 20問 60分
→合格基準 100点満点中60点以上
【出題範囲】
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
FP3級の難易度・合格率
★☆☆☆☆
【合格率】
日本FP協会
試験日 | 学科 | 実技(保険) |
2019年5月 | 69.07% | 86.42% |
2019年1月 | 74.09% | 83.38% |
2018年9月 | 78.63% | 86.50% |
2018年5月 | 78.92% | 90.47% |
平均 | 75.18% | 86.69% |
きんざい
試験日 | 学科 | 実技(個人) | 実技(保険) |
2019年5月 | 42.76% | 54.35% | 44.85% |
2019年1月 | 51.91% | 56.21% | 39.32% |
2018年9月 | 61.64% | 51.46% | 34.32% |
2018年5月 | 57.84% | 71.20% | 35.69% |
平均 | 53.54% | 58.31% | 38.55% |
FP3級は独学でも十分合格可能な資格です。ですが30~50%前後は落ちるので油断せず勉強に取り組みましょう!
勉強時間目安
30時間
FP3級であれば30時間ほどの学習で確実に合格できるでしょう。
それでは30時間をどのように使って勉強を進めていくかご説明します。
勉強方法
テキストの読み込み(流し読み)
1単元1時間を目安にテキストを読み進めてください。ここでは流し読みで結構です。全部を頭に入れようと思わないのがポイントです。まずは全体を把握する程度でOKです!
途中の一問一答などの問題も解いてアウトプットしましょう。
6つの単元に分かれているので、1日1時間1単元読み進めると約1週間でテキストは読み終わると思います。
ここまでで6時間
余裕があれば1日2時間、3日間で1週目読破!
テキストを1週読み終わったら2週目に突入します。
次は細かい数字等も頭に入れるようしっかり読み込みます。途中の一問一答もわからなかったらテキストへ戻って再確認します。
2週目ということもあり、1週目よりはすんなり頭に入ってくると思います。ここは1単元1.5時間を目安に進めてください。
重要ポイントは次のとおりです。この重要箇所を意識して読み進めていきましょう。
【ライフプランニングと資金計画】
社会保険、公的年金、企業年金、6つの係数、制度改正点
【リスク管理】
生命保険、損害保険、保険の課税関係、リスク管理と保険
【金融資産運用】
投資信託、債権投資、株式投資(PER,PBR,ROEなど)、外貨建て商品、NISA、債権の利回り計算
【タックスプランニング】
所得税(各種所得の内容、損益通産、所得控除)法人税、消費税
【不動産】
不動産の取引、不動産に関する法令上の規制、借地借家法、建築基準法、都市計画法
【相続・事業承継】
贈与と税金、相続と法律、相続と税金、法定相続人、法定相続分、遺産分割
2週テキストを読み終わったところで15時間経過
残り15時間は過去問を解きます。
過去問に挑戦
ここまで15時間かけてテキストを2週読むと意外と頭に入っているものです。
今の実力を過去問にぶつけてみましょう!
過去問と解答は各サイトから入手可能です。プリントアウトして実際の試験を想定して取り組みましょう。
学科、実技の問題を解き、間違えた問題、曖昧だった問題の解説をしっかり読み理解します。
1年分の解答、解説は2時間もあればできてしますと思います。過去問を最新のものから6回分解きましょう。
テキスト読み込み15時間
過去問解答、解説読み込み12時間
残りの3時間は、今まで間違えた・曖昧だった問題を再度解いていきます。
これでちょうど30時間
最後に
ここまでしっかりと学習をすればFP3級は間違いなく合格します!
自信を持って試験に臨んでください!
1日1時間の学習で約1ヶ月
1日2時間の学習で約2週間
この短期間でFP3級は合格できるのです。
今回は短期間での合格を想定して30時間という時間を設定しましたが、FP2級を受ける予定の方はもう少し時間をかけてしっかりと学習することをオススメします。
FP3級と2級では試験範囲は殆ど同じなので、次に繋がる学習が効率的です。
FP2級の受験資格がない方はまずこのFP3級を受けることになると思います。まずはここを1発でパスして次のFP2級に繋げてください!
あなたならできるはず!心より応援しています!
コメント